宅地建物取引士 試験概要、合格率、難易度、学習期間

試験概要


毎年15万人以上が受験する、巨大資格。宅建士試験は、国家試験の中でも最大規模の受験者数を誇る試験で、毎年15万人以上もの受験生が合格を争います。合格率は例年15%前後と、国家試験の中では極めて難関というわけではありませんが、やはり不合格者が全体の85%にも達する試験ですので、独学だけでは合格は困難と言えるでしょう。

受験資格 特にありません(年齢・性別・学歴等に関わらず、誰でも受験できます)。
試験日程 例年、10月第三日曜日
試験形式 四肢択一、全50問(マークシート形式)
<登録講習終了者は45問>
願書配布時期 例年6月に(財)不動産適正推進機構から発表されます。
受験料 7,000円
合格発表 例年11月下旬~12月上旬
試験内容 試験の内容は、おおむね次のとおりです。

  1. 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
  2. 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
  3. 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
  4. 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
  5. 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
  6. 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
  7. 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。
詳しくは、『財団法人 不動産適正取引推進機構』までお問い合わせください。
財団法人 不動産適正取引推進機構

〒 105-0001
東京都港区虎ノ門3丁目8番21号第33森ビル3階
03-3435-8181
http://www.retio.or.jp/

合格率、難易度、学習期間


宅建士は受験申込者数が20万人を超える巨大資格です。近年、各種国家資格試験の受験生数が減少するものも多い中、宅建士試験は安定して人気があります。
合格率は15%程度。超難関資格ではありませんが、8割方不合格になると考えると十分に難関資格の部類に入ります。「宅建は独学で良い」と言った意見がインターネット等の情報でも散見されますが、専門性の高い出題もされるので、本気で短期合格を狙うのであれば、独学で学習するのは非効率と言えます。
以前は法律系資格試験の中では行政書士と共に入門的な扱いがされてきましたが、行政書士が合格率10%を切る極めて難しい試験となってきた昨今では、宅建試験が法律系の入門試験と位置づけられることもありますが、元々不動産業に携わる受験生の割合も多いため、全くの未経験からの受験は決して簡単なものではありません。十分な準備をしたうえで受験をしましょう。

合格率推移

不動産適正取引推進機構 試験実施概況(過去10年間)